一宮市のさわやか接骨院 はり・灸院:産後うつでお悩みの方へ
出産後の心と体の不調、特に気分の落ち込みや不安感は、多くの新しいお母さんが経験することです。一時的な気分の変動である「マタニティブルー」 とは異なり、症状が長期間続く場合は「産後うつ病」 の可能性があります。産後うつ病は、お母さんだけでなく、赤ちゃんやご家族にも影響を及ぼすことがあるため、決して一人で抱え込まず、適切なケアや治療を行うことが大切です。
愛知県一宮市にある、さわやか接骨院はり・灸院では、産後うつ病のつらい症状に対し、鍼灸治療を組み合わせたアプローチで、心身のバランスを整え、回復をサポートします。
出産後の精神的な不調にはいくつかの種類があります。出産を終えた女性の約50%が経験するとされる マタニティブルーは、産後3日から5日目の間に現れることが多く、一時的な感情の高ぶりや敏感さが特徴で、多くの場合2週間以内に自然に改善します。これは、出産によるホルモンバランスの急激な変化が一因と考えられています。
一方、産後うつ病はこれよりも深刻な気分の変動で、症状が2週間以上長期間続くのが特徴です。出産を経験した女性の約10〜15%に発症すると言われており、決して珍しい病気ではありません。典型的には産後3ヶ月間に徐々に現れますが、突然発症することもあります。治療しない場合、数ヶ月から数年間続く可能性があり、次回出産時に再発することも多いとされています。
産後うつ病の症状は多岐にわたり、日常生活に支障をきたすことがあります。以下のような症状にお悩みではありませんか?
【こころの症状】
【からだの症状】
【社会的な症状】
これらの症状が当てはまる、あるいは産後2週間を過ぎてもマタニティブルーのような症状が改善しない場合、産後うつ病の可能性が高いと考えられます。
産後うつ病の原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。
ホルモンバランスの急激な変化: 出産後、妊娠中に大量に分泌されていた女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)や甲状腺ホルモンの濃度が急激に低下します。特に、プロゲステロンの代謝物であるアロプレグネノロンが持つGABA増強作用(抗不安作用)が、出産後に急激に消失することが、不安やいらいら感につながると考えられています。
脳内物質(セロトニン)の関与: 気分や感情の安定に関わるセロトニンなどの神経伝達物質のバランスが、ホルモン変動の影響で崩れることも精神症状の一因とされます。産後はセロトニンの前駆体であるトリプトファンの脳内利用効率(BTAI)が減少し、脳内のセロトニンが枯渇しやすい状況になると考えられています。鉄分は、セロトニンを含む神経伝達物質の合成に関わっており、妊娠・出産・授乳で鉄の消費量が増えるため、鉄分不足もうつ症状と関連すると言われています。
生活環境の大きな変化と心理社会的ストレス: 初めての出産による慣れない育児や生活リズムの変化は大きなストレスとなります。特に、パートナーの育児への非協力、両親が近くにいないことによる育児負担の増加、自宅に戻ってからの育児負担の集中などがリスクを高めます。外出が難しく気分転換ができないこともストレスの原因です。
遺伝的背景: 産後うつ病になりやすくなる遺伝子が関与している可能性も示唆されています。セロトニントランスポーター遺伝子(5HTT)の発現量が多い遺伝子多型を持つ女性はリスクが高いとする研究もあります。
過去の経験: うつ病や心療内科系の疾患にかかったことのある人、過去の妊娠時に産後うつ病になったことがある人、マタニティブルーがひどかった人 などは、産後うつ病にかかりやすい傾向があると言われています。また、月経前症候群の既往がある方も、産後うつ病発症との関連が示唆されています。
一宮市のさわやか接骨院はり・灸院では、産後うつ病のつらい症状に対し、鍼灸治療を中心に根本原因へのアプローチを目指します。当院は院長をはじめスタッフ全員が女性であり、厚生労働省認可の国家資格者です。女性ならではのお悩みも安心してご相談いただけます。
1.丁寧なカウンセリングと東洋医学的検査で原因を特定: まず、お悩みの症状(精神症状、身体症状)や症状が現れる時期、生活習慣、ストレス状況などを詳しくお伺いします。その上で、脈やお腹の状態をみる脈診や腹診、舌の状態をみる舌診といった東洋医学的な診察に加え、姿勢分析や関節の可動域検査なども行い、お一人おひとりの体質やお身体の状態を正確に把握し、産後うつ病の根本原因を見極めます。原因究明を徹底し、患者様の身体に合わせたオーダーメイド施術を心がけています。
2.全身調整鍼で「気・血・水」のバランスを整える: 東洋医学では、産後うつ病は「気・血・水」のバランスの乱れや、「肝」「腎」といった臓腑の機能低下が関わると考えます。お身体の状態に合わせて、全身のPMDDにも効果的なツボ(経穴)に鍼をすることで、全身の「気」と「血」の流れを促進し、体内の余分な「水」の排出を助け、ホルモンバランスや自律神経の乱れを整えていきます。産後うつ病に深く関わる「肝」や「腎」の機能を補うツボも用います。
3.症状に合わせた局所鍼でつらい症状を直接緩和: 産後うつ病に伴う様々な精神症状(抑うつ気分、不安、易怒性など)や身体症状(頭痛、不眠、疲労感など)に対して、それぞれの症状に関連するツボや部位に鍼をすることで、症状の緩和を目指します。
4.骨盤周りの血流改善と自律神経調整を目的とした鍼: 産後は骨盤周りへのアプローチが重要です。骨盤内の血行を促進し、冷えやむくみの改善を図るとともに、自律神経のバランスを整える効果のあるツボにもアプローチすることで、精神的な安定を促します。自律神経のバランスを整えるために、呼吸法を取り入れた施術も行っています(超肺活)。
5.お灸による温熱療法でさらに効果アップ: 必要に応じて、鍼とともにお灸(温灸)を併用します。お灸の温熱刺激は、血行をさらに促進し、筋肉の緊張を和らげるだけでなく、心地よい刺激でリラックス効果を高めます。特に冷えが強い方や、お腹周りの不調を感じる方におすすめです。
6.安心・安全な鍼灸治療: 当院で使用する鍼はすべて使い捨てのディスポーザブル鍼で、衛生管理を徹底しておりますので安心して施術を受けていただけます。鍼は髪の毛ほどの細さで、ほとんど痛みを感じることはありません。初めての方にもリラックスしていただけるよう、丁寧にご説明しながら施術を進めます。
産後うつ病の回復には、鍼灸治療と合わせて日常生活でのセルフケアも非常に重要です。
十分な睡眠と休息を確保する: 心身をしっかり休めることで、ホルモンバランスや自律神経の安定に繋がります。可能であれば、赤ちゃんが寝ている時に一緒に昼寝するなど、こまめに休息を取りましょう。決まった時間に寝起きするなど生活リズムを整えることも重要です。
自分なりのリラックス法を見つける: 深呼吸、軽いストレッチ、ヨガ、アロマテラピー、好きな音楽を聴くなど、ご自身がリラックスできる方法を見つけて実践しましょう。ゆっくりお風呂に浸かるのも効果的です。子どもを預けて一人になれる時間を作ることも大切です。
バランスの取れた食事を心がける: 鉄分、亜鉛、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどを意識的に摂り、栄養バランスの偏りをなくしましょう。特に鉄分は、神経伝達物質の合成に関わる重要な栄養素です。カフェイン、アルコール、タバコは症状を悪化させる可能性があるため、控えるのがおすすめです。食欲がなくても、口当たりの良いものでも良いので、しっかり1日3食摂るようにしましょう。
適度な運動を取り入れる: ウォーキングや軽い有酸素運動は、気分転換になり、ストレス緩和や自律神経の調整に役立ちます。毎日少しでも外出するように心がけましょう。
基礎体温を記録し症状日記をつける: ご自身の月経周期と症状の関連性を把握することで、いつ頃症状が出やすいか、どのような症状が強いかなどを認識でき、事前の準備や対策に役立ちます。
信頼できる人に話を聞いてもらう: 一人で抱え込まず、家族やパートナー、親しい友人など、大切な人に症状について伝え、理解や協力を得ることも助けになります。夫や両親など、周りのサポートをお願いすることも非常に重要です。
セルフケアとしてのツボ刺激: 足の甲にある「太衝」のツボは、ストレス緩和や血行促進に効果が期待できます。ご自宅で優しく押したり、温めたりしてみるのも良いでしょう。
新しいお母さんにとって、疲労や集中力の低下、母親としての不安があるのは普通のことであり、これらは通常治まるということを認識することも大切です。しかし、産後うつ病の場合は、放っておくと症状が長引き、回復に時間がかかることがあります。
一宮市のさわやか接骨院はり・灸院では、産後うつ病のつらい症状でお悩みの方に寄り添い、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの鍼灸治療で、心と体の回復をサポートいたします。産後うつ病かな?と感じたら、早めに一宮市のさわやか接骨院にご相談ください。国家資格を持った女性スタッフが対応させていただきます。
執筆者:【柔道整復師 はり師 きゅう師 柔道3段】
院長 高木さやか
こんにちは、一宮市のさわやか接骨院はり・灸院 院長の髙木さやかです。ホームページをご覧頂きありがとうございます。
当院は『患者さまが笑顔で日々を送れるように全力を注ぐ』ことを最も重点として、痛みの緩和、改善、身体と心の不調を取り除き、その先にあるQOL(quality of Life)生活の質の向上を考えております。