「近年、健康志向の高まりとともに増加している症状の一つに、いわゆる『肉離れ』があります。
肉離れは正式には「筋挫傷(きんざしょう)」と呼ばれ、日常生活やスポーツ活動中に急な動作や激しい運動を行うことで、筋膜や筋繊維が損傷・断裂することを指します。筋肉が完全に裂ける状態を「筋断裂」といい、筋断裂の中でも部分的に裂けるものを一般的に肉離れと称します。この症状は特に腓腹筋(ふくらはぎ)、ハムストリングス(太ももの裏側)、大腿四頭筋(太ももの前側)に起こりやすく、内転筋(太ももの内側)や腹直筋(腹部の筋肉)にも発生することがあります。
肉離れは損傷の程度により、Ⅰ度(筋間損傷)、Ⅱ度(部分断裂)、Ⅲ度(完全断裂)に分類され、損傷の度合いに応じて症状の重さや治療期間が異なります。損傷が軽度であれば比較的早期に回復しますが、重度の場合は長期間の治療が必要となることもあります。
筋肉が収縮している途中で急に引き伸ばされるような動作が加わると、肉離れが発生しやすいとされています。具体例としては、急にダッシュを始めたり、急停止したり、ジャンプ後の着地の瞬間に多く見られます。過度な使用による疲労の蓄積、年齢、ウォーミングアップの不足なども、肉離れを引き起こしやすい要因です。
肉離れが発生しやすい部位としては、スポーツの種類によりますが、特にハムストリングス(太ももの裏側)、大腿四頭筋(太ももの前面)、腓腹筋(ふくらはぎ)といった下半身の筋肉が多く影響を受けます。
ふくらはぎの肉離れを例に、重症度を以下のように分類できます。
重症:膝を曲げてふくらはぎをストレッチすると強い痛みを感じ、つま先立ちが困難
中等度:膝を曲げていればストレッチ時の痛みは軽度
軽度:ふくらはぎのストレッチ時に感じる痛みが軽微
重症度に応じて症状の強さが異なり、必要な治療や回復期間にも影響を与えます。
肉離れを放置することはもちろん、パニックに陥って初期処置を行わないことも非常に危険です。肉離れは、適切な初期対応を怠ると、症状が悪化するリスクが高い怪我です。最悪の場合、歩行が困難になることもあり、痛みをかばうことで身体のバランスが崩れ、ゆがみを引き起こす可能性もあります。このため、肉離れの兆候を感じた際には、冷静に対処し、迅速に適切な処置を行うことが重要です。
愛知県一宮市に位置するさわやか接骨院はり・灸院では、怪我を負った際に迅速かつ適切な施術を行うことが、早期回復と再発防止において非常に重要であると考えています。一般的に、肉離れの治療は安静や固定が主流ですが、当院では早期から筋肉の治療を開始します。適切な刺激を与えることで、筋肉内の細胞が活性化し、修復が促進されます。
具体的には、早い段階から血流を促進することで、損傷した筋肉の修復を加速させます。筋肉は血液を通じて酸素や栄養素を吸収し、血流が良くなることで、これらの成分が筋肉に十分に供給され、修復作業が進みます。しかし、この治療には「適切な刺激」が不可欠であり、そのためには高度な技術と確かな知識、正確な診断が求められます。
また、肉離れが重度であったり、損傷直後の状態では、必ずしも上記の方法が適用できるわけではありません。そのため、一宮市さわやか接骨院はり・灸院では、そうした状況においても効果的な施術法として、鍼治療や超音波治療を取り入れています。これらの治療法は、炎症を早期に沈静化させ、疼痛を軽減するのに非常に効果的です。私たちは、患者様一人ひとりの状態に応じた最適な治療を提供し、早期回復を目指しています。
執筆者:【柔道整復師 はり師 きゅう師 柔道3段】
院長 高木さやか
こんにちは、一宮市のさわやか接骨院はり・灸院 院長の髙木さやかです。ホームページをご覧頂きありがとうございます。
当院は『患者さまが笑顔で日々を送れるように全力を注ぐ』ことを最も重点として、痛みの緩和、改善、身体と心の不調を取り除き、その先にあるQOL(quality of Life)生活の質の向上を考えております。